新装版  カディスの赤い星(上) (講談社文庫) 新装版  カディスの赤い星(下) (講談社文庫)

で、小説こち亀で興味を持った逢坂剛さんの処女作“カディスの赤い星”です。別に共産主義の本じゃないです。多分。
なんとなくタイトルが赤い彗星みたいでカッコイイからこの本を選んだのですが、凄く面白くて上下巻一気に読み終えました。
ギターの名器「サントス・エルナンデス」を追ってスペインまで行き、フランコ総統暗殺計画に巻き込まれる。といったストーリー。
エンタテイメント小説の極みです。純粋にストーリーのみでここまでのめりこんで、面白いと思ったのは久々でした。
ただ主人公の斜に構えたような生意気な態度がちょっと鼻について、あまり感情移入はできなかったな。
 
自分の無知を曝け出すようだけど、スペインという国が民主化されたのって意外と最近のことなんだなとか、旧ユーゴほどではないにしろかなり複雑な民族間の対立とかがあることとか、この小説を読むまで知らなかった。
サッカーで世界最高峰といわれるリーガを持ちながら、スペイン代表がワールドカップで良い結果が出せずにいることもこのことと無縁ではないのだろうな、とか思った。
 

そして何よりフラメンコに強く興味を持った。世間はちょっとしたフラメンコ・ブームなんですか?良く知らないんだけど。
フラメンコ・ギターっていうのを弾いてみたいと思う今日この頃。次回はオイラのそんな思いを強くするメキシカン二人組についてです。乞うご期待。。